Silverstream TechnologiesとMAN Energy Solutions、提携契約を締結

市場をリードするエア潤滑システムのレトロフィットと新造船への搭載を推進するために、2ストロークエンジン事業に重点を置く契約

クリーン技術のリーダーであるSilverstream Technologiesと、船舶用エンジンの設計者であるMAN Energy Solutionsは、世界の海運業界の脱炭素化を支援するための提携契約を締結しました。

この契約は、新造船への搭載とレトロフィットの両方における船舶効率向上のためのソリューションを模索するものです。世界の商業船舶の約半数がMAN Energy Solutionsを動力源としている中、今回の提携は、Silverstreamの実績あるエア潤滑技術であるSilverstream®システムの、世界中のフリートへの採用をさらに加速させる一助となります。

Silverstreamの技術は、均一な空気の絨毯を放出することで船体と水の間の摩擦抵抗を削減し、正味燃料消費量と温室効果ガス排出量を平均で5～10%削減します。エア潤滑システムはすべての海運セグメントに適用可能で、あらゆる海況で効果を発揮しますが、船体の大きさと形状から、特に大型の外航船で効果を発揮します。MANの2ストロークエンジンは、これらの商業船の推進力として好まれています。

MAN Energy Solutionsの2ストローク事業責任者であるBjarne Foldagerは、次のように述べています。「ネットゼロへのアプローチには様々な方法がありますが、MAN Energy Solutionsは、この追求において志を同じくする業界のパートナーと協力できることを嬉しく思います。海運における脱炭素化は巨大な課題ですが、革新的な技術を駆使するSilverstreamは、この点で大きな可能性を秘めています。この合意は、興味深い知見と、互いの目的を推進するための決定的で具体的な提案をもたらすという重要なことを達成できると確信しています。」

Silverstream Technologiesの創業者兼CEOのNoah Silberschmidtは次のようにコメントしています。「今月、アテネで開催されたGlobal Maritime Forumで、MAN Energy Solutionsの新しいパートナーとお会いし、この重要な契約を結ぶことができたことを嬉しく思います。海運業は、脱炭素化、新たな規制、ますます複雑化している燃料経済という課題に立ち向かわなければなりません。当社では、MAN ES社との協力により、IMOの二酸化炭素削減目標を達成するために必要な、よりクリーンで環境に優しい船舶への道をリードし、最も環境に優しい燃料とは、燃料を使用しないことである、という信念を追求していきます。」

2023年10月現在、Silverstream®システムの搭載を契約している船舶は海運業の主要分野全体で180隻に上り、そのうち50隻は現在運航中の船舶に搭載されています。Silverstreamのお客様には、MSC、Maersk、Grimaldi、Shell、Vale、Carnival、ADNOC L&Sなど、業界の大手企業が名を連ねています。これらのお客様の多くは、この技術をフリート全体に搭載する契約を結んでいます。

市場におけるこのような関心は、このシステムが、船舶の寿命全体で使用できるように設計された、各船種で認定済みのコンポーネントを備えた、効率性を目的とした実証済みのライフサイクル ソリューションであるという事実から生まれています。この協力契約がサポートしているエア潤滑技術の商業化と拡張は、船舶設計の効率性という根本的な課題の解決に役立ちます。